特定非営利活動法人 自立へのかけ橋

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組織概要

設立趣旨

 児童養護施設・養育家庭などの出身者(以下当事者という)は、社会に出て自立生活をすることへの不安や悩みはつきないものがあり、退所した後、いつでも相談できるシステムが必要であります。又、つまずいた時には寝食が与えられることは当事者には大きな助けになります。

 現在の児童養護施設では職員の定数が限られており、在籍する子どもたちの自立支援のための処遇に日々追われております。したがって、職員の日常業務は過多となっており、施設に訪れる当事者の相談に応じることはしているが、当事者への訪問による相談・調査および何日も当事者のために時間をさくことはなかなかできないのが実情です。しかし、当事者の相談には、多忙であっても懇切丁寧に応じられる窓口と相談に応じられるシステムの構築が望まれます。 社会的養護の下に育った当事者同士が世代を超えて交流し、仕事や人間間係、悩みなどを話し合い、助け合っていけるような自助グループ活動を支援することの必要性を感じています。あわせて、当事者は就職する際の保証人がなかなか見つからず、又、人とのコミュニケーションが上手く図れないなどのハンデあり、一般の人と比べて就職するのに非常に厳しい状況に置かれています。すなわち、退所後に仕事先を辞めるとなかなか次の就職先をハローワークなどで見つけるのが極めて困難なのが実情です。したがって、彼らのことを理解し親身になって就職支援サービスを図ることが望まれます。

 上記のことを踏まえて、当事者が気軽に立ち寄れ、相談でき自助活動ができる居場所を作りとともに、就労希望者を登録・研修し、就職後のアフターケアの効率化・有効化を図るイターネットサイトを立ち上げて、就労支援のシステム化を図ること。及びコミュニケーションが苦手な当事者に対して、人間関係における信頼を高めるためのプログラムに関する事業を展開していくことが、当事者の精神的安定と生活安定に寄与することだと思います。

 当法人は、当事者の人権擁護の理念のもとに、当事者が自己実現していくことを支援するために、当事者と社会的養護関係者が緊密な連携を図り、お互いに協力して事業を推進することを活動の趣旨とします。